パナマ　ジャンソン農園　ゲイシャ　＃168

パナマを代表する生産者であるカール・ジャンソン氏。彼らが最上級のコーヒーを育てるのは、豊かな火山土壌と理想的な気候に望まれたボルカン高原。2000年代初頭、三代目カール・ジャンソンはこの恵まれたマイクロクライメイトを活かし、上質な酸味と力強い甘さを併せ持つ、パナマゲイシャの栽培に力を入れ始めました。

ゲイシャ種は本来、一般的なアラビカ種の半分ほどしか身をつけない、収量の少ない品種です。更に、ジャンソン農園では高品質なゲイシャ種を安定して栽培するため、木々の間隔を広げ、光や風の通りを最適化することで、理想の栽培環境を整えました。10年以上の試行錯誤の末、2013年の国際オークション「Best of Panama」にて見事2位を獲得。世界中の買い手が注目する名門農園へと飛躍しました。

Scropはブランド発足当初からゲイシャ種を中心に扱ってきましたが、ジャンソン農園のコーヒーと出会ったのは、2018年。青山店の開業を機に直接パナマへ趣き、当時まだ珍しかったアナエロビックナチュラルを施したパナマゲイシャに魅了されました。ゲイシャ種の華やかさに加え、トロピカルフルーツやハイカカオチョコレートなどの複雑なフレーバーを備えた唯一無二の味わいでした。

ゲイシャ種は大粒で細長い形をしており、ジャスミンのような華やかな香りに、ベルガモットのような上品な柑橘の酸質を持ち、紅茶のように澄んだ甘味とクリアな質感が魅力です。

今回ご用意した「ロット168」は、当時の感動を思い出させてくれる、複雑なコーヒーです。
爽やかなピンクグレープフルーツのを思わせる酸味とトロピカルな華やかさは、
どこを切り取っても見事に調和し、表情豊かな味わいを実現しています。

【美味しく抽出するポイント】
湯温をやや低めの85℃前後に設定することで、酸味と苦味のバランスが整い、最後まで複雑な味わいの変化を楽しみながらお飲みいただけます。